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明石医療センター腎臓内科では、腎臓病の早期発見、進行予防から、腎代替療法への安全な移行、移植医療への橋渡しまで、腎臓病トータルケアを目標としています。
腎臓は「沈黙の臓器」とも言い表されることがあり、初期の段階では多くの場合症状がなく、静かに進行し、症状が出る頃には透析治療が必要なくらいの末期腎不全状態に進行してしまっていることもあります。尿検査の異常や、血液検査で腎機能障害を指摘された場合には、自覚症状がなくてもまずは一度医療機関を受診してください。

慢性腎臓病診療

慢性腎臓病の病態を評価し、症状を進行させる因子を突き止めて、少しでも腎臓病の進行を抑えるように努めます。治療は①食事療法、②血圧管理、③体液量、電解質バランスの調整、④腎性貧血(腎機能低下によりもたらされる貧血)治療、⑤骨ミネラル代謝治療、などにより構成されます。

1.慢性腎臓病教育入院

毎月第1、3週に7日間のスケジュールで行っています。
24時間蓄尿を含めた腎機能検査、心血管合併症検査などを行い、慢性腎臓病の病状によって、望ましい食事療法の指導、必要な場合薬剤調整などを行います。慢性腎臓病に関する情報提供を医師、看護師、薬剤師、栄養士から行います。まず腎臓内科での外来診察を行い、病状から、教育入院が望ましいと考えられる場合に、担当医からご提案します(精密検査が必要な場合は、教育入院ではなく検査入院、治療のための入院を行います)。

2.CKD外来(看護師外来)

医師の診察に加えて、看護師により慢性腎臓病に関連した生活のアドバイス、腎代替療法の説明や腎代替療法選択のサポートを行っています。

腎炎、ネフローゼ症候群診療

腎機能が低下していなくても、尿検査で血尿や蛋白尿がみられる場合、腎臓の「ろ過装置」(糸球体:しきゅうたい)に炎症が起こっていることがあります。徐々に腎機能が悪化する可能性のある「慢性糸球体腎炎」、急激な腎機能の悪化を伴う「急速進行性糸球体腎炎」、大量の蛋白質が尿に漏れ出て浮腫をもたらす「ネフローゼ症候群」など、様々な症状、病型があります。
このような場合、腎臓の組織を採取して腎臓の状態を調べる「腎生検」という精密検査を行います(全身状態や合併症によっては行えないこともあります)。腎生検結果は神戸大学医学部腎臓内科教授との検討会を行い、診療方針を決定します。
腎炎、ネフローゼ症候群で、ステロイド治療や免疫抑制剤治療が有効であると思われる状態の場合には、積極的に治療を行い血尿・蛋白尿の軽減、正常化や腎機能低下抑制を目指します。さらにステロイド治療や免疫抑制剤で治療効果が不十分な場合に、アフェレシス治療(LDL吸着療法、血漿交換療法など)を行うこともあります。

腎代替療法

さまざまな原因により腎機能が低下すると、尿毒症の症状が出現します(倦怠感、食欲低下、意識障害、貧血、酸塩基平衡・電解質異常、骨ミネラル代謝異常)。尿毒症は死に至る状態ですが、腎臓の機能を補う(代替)治療を行うことで生活を継続することができます。それが透析治療です。透析治療には「血液透析」と「腹膜透析」があり、それぞれの特徴があります。また、腎移植により新たに腎臓の働きを得る治療もあります(生体腎移植と献腎移植があります)。
腎機能低下が進行して尿毒症期が近づいたら、これらの腎代替療法についての情報提供、療法選択、準備を行います。当院では腎移植は行っておりませんので、腎移植を希望される場合は、腎移植実施施設へご紹介します。

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