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JB-POT合格体験記

麻酔科 専攻医 菅野睦

この度、2020年度日本周術期経食道心エコー認定試験(JB-POT)に合格いたしましたので、こちらでご報告させて戴きます。

昨年他院で研修医プログラムを終了し、今年度より麻酔科専攻医として明石医療センターで勤務させていただき、同年にJB-POT試験に合格することができました。
専攻医1年目でのJB-POT受験は時期尚早かなという印象もありましたが、当院は麻酔科の先輩方や検査技師の方々にJB-POTやPTEeXAM合格者が多く、この環境で勉強できるならと思い、今年度の受験を決意しました。
当院は心臓血管外科手術が多く、夏頃から心臓血管外科麻酔を担当し、臨床でも早い時期からTEEの勉強をすることができました。私が受験すると知り、先輩方は私の担当症例以外でも心臓外科の手術室に呼んでくださって、解離やIEの所見を一緒にとったり、定期的に当院に来てくださっている神戸アソシエイツの先生方も、手術内容とTEEのポイントについて毎回丁寧に解説してくださって、とても手厚い指導を受けることができました。
また、当院では検査技師の方々も術中一緒にTEEの所見をとってくださるので、3D画像構築の仕方など、あまりテキストに載っていないけれど試験に出る項目も勉強することができ、とても恵まれた環境でした。

8月はじめに試験申し込みを行い、8月末から勉強を開始しましたが、日々の麻酔業務で疲れて勉強できない日も多く、3ヶ月程度の勉強期間でギリギリ間に合ったくらいでした。
座学に関しては、「初心者から研修医のための経食道心エコー」のピンク本と緑本を通読し、通称赤本といわれている「周術期食道心エコー図 効率的に学ぶために」で問題演習を行いました。その他、デバイス関連や先天心など足りない項目は、春夏の経食道心エコー講習会のビデオ、心臓血管麻酔学会のJB-POT直前講習、最新のAHAガイドライン、「図解先天性心疾患 血行動態の理解と外科治療」で知識の補充を行いました。
超音波基礎対策としては、「超音波の基礎と装置」とウェブサイトの「Dr.SONOの公開講座」で勉強をし、ビデオ問題対策としてはウェブサイト教材の「Echo Round」とPTEeXAM 対策本として知られる「解きながらレベルアップ」のビデオ問題の章で勉強しました。
本番は、CBT形式で、例年通り、筆記とビデオ問題の2部形式でした。超音波基礎やTEEにおける一般的な計測や弁膜症などに関する問題だけでなく、開心術や先天心におけるdecision makingや、Amplazer・TAVIなど低侵襲手術に関するビデオ問題も多く、過去の出題と比較するとより臨床的な問題が出題されている印象でした。解答時間はそこまで余裕はなく、当日は正解している自信もなかったのですが、日頃の先輩方とのTEEトレーニングの積み重ねや、講習会のビデオを見ていたこともあり、合計で8割弱の点数を取ることができました。

今回、JB-POTに合格できたのは、本当に当院の恵まれた環境で臨床経験を積むことができたからだと思っています。先輩方が「次はPTEeXAMだね!」と応援してくれているので、また来年度も引き続きPTEeXAMに向けて頑張ろうと思います。
ご指導いただいた先生方、生理検査室の検査技師さん、この場を借りてお礼申し上げます。