診療科・部門・センター紹介診療部 心臓血管外科

「よくわかる循環器疾患ー閉塞性動脈硬化症ー」

1. 人工血管の保護

人工血管部の強い衝撃、圧迫・屈曲を避けるため以下のことに注意しましょう。

①ゆったりとした着衣
②洋式トイレを利用する
③あぐら、正座をさける、膝関節、股関節を90度以上屈曲しない

2. 術後合併症について

①創部の感染 創部が赤く腫れる、熱がある、痛むといった症状がでます。
②人工血管の感染 38度以上の高熱が続きます。原因としては、創部の感染や免疫力低下から風邪などをこじらせて生じる場合がほとんどで、普段からうがいを行い、感染予防に努めて下さい。また、歯科受診の際は手術したことを話しましょう。創部の感染は、特に鼠径部に創部がある方は、部位的にも尿の汚染など汚染しやすいため注意が必要で、常に清潔に心掛けましょう。

3. 術後肝炎

輸血が原因で、肝炎を起こすことがあります。1~5ヶ月間の潜伏期間があるため、手術後に下記の症状が出た場合は受診して下さい。

①体調が良くない
②頭痛がする
③食欲がなく、吐き気がある
④肌が黄色っぽい、眼球黄染(白目が黄色くなる)

4. 抗凝固療法について

人工血管をつまりにくくするためにワーファリンという抗凝固薬を内服することもあります。ワーファリンは、血液をサラサラにして、血液中に血のかたまり(血栓)が出来ないようにする働きがあります。
その他、パナルジン、プレタール、オパルモンなどの抗血栓剤もワーファリンと同様の作用があるので注意しましょう。次回、 “ワーファリンの正しい飲み方”についてご紹介します。